2019/11/20 06:00
(1)私が楽しいと思えるものを
オンラインショップを開き、布盤を売ることを決めたが、商品が一つでは寂し過ぎる--。本書をまとめた動機に他なりません。枯れ木も山の賑わい(笑)。
私は詰将棋を解くのが苦手。新聞や雑誌で問題を見掛けても、考える気が起きない。棋力も気力(根気)も乏しいようです。けれど作ることは楽しめる。ここ10年ほどで、数もそれなりに増えました。
自己満足のそしりは免れない。私にもいささかの恥じらいはありますからね(笑)。しばしためらっていたとき、若島正さん(詰将棋界の重鎮)の新刊(『盤上のフロンティア』)のあとがきが目に留まりました。
いわく、「詰将棋は自由である」「他人が作るどんな作品も詰将棋だと思っている」「詰将棋作家は、自由になるために詰将棋を作る。他人の意見を気にする必要はまったくない。自分の好きなように作ればいいのである」
おかげで励まされました。私が楽しめばいい。私が楽しいと思えるものを作ればいいと。さらには、私に似た解けない人、解かない人にも楽しんでもらえるものにしようと決心しました。
((2)に続く)

初詣 創作詰将棋選集
著者:原田浩光
発行日:2019/10/01
サイズ:A6(文庫サイズ)
製本方法:中綴じ(針金綴じ)
ページ数:64ページ