2021/10/20 06:00


いろは譜のマットはかねがね作りたいと思っていた。いろは譜は、江戸時代の棋譜の表記方式。将棋盤のそれぞれの地点を一文字で表し、例えば7六歩、3四歩はそれぞれ「春歩」「ら歩」と記します。


アイデアは二通りあり、そのうちの一つの「いろはかるた」をモチーフとした。まあベタですね(笑)。

かるたの札をどのように表現するか。あれこれ思案した末、結局シンプルなものに落ち着いた。私のデザイン(パソコン)スキルの限界でもあります。今回もメーカーのデザイナーさんには大いに助けていただきました。地の文様は矢鱈縞(やたらじま)。(かるたを置いた)畳に似たものを選んでみました。

駒台をどうするか。江戸時代の公式対局では、取った駒は懐紙(茶席などで使う和紙)の上に置いていたとか。明治に入ると白扇で代用され、明治時代後期になって持ち駒を置く駒台が発案された。これらのことから、懐紙を記号化して表してみました。

将棋もいろは歌も、起源は遥か平安時代までさかのぼります。連綿と続く歴史やロマンに思いを馳せながら、楽しく作ることができました。



将棋*ランチョンマット いろは譜

価格:1,800円(税込)
サイズ:約35×50cm
生地:11号帆布(綿100%)
加工:周囲縫製
包装:OPP袋入り